IMCCD 高山さんからの手紙 #18

野田塾では、「未来にはばたく人材の育成をめざして」という指導理念の下、塾生の皆さんに広い視野を持っていただくために、地雷処理専門家の高山良二さんの活動を支援しています。

 今回は、地雷処理をしながら村の復興を支援している様子を紹介してくれました。高山さんからの手紙をWEB上でみなさまにもお伝えします。

諦めなければ、夢は実現するもの。

カンボジアで半年間続く雨期。

日本語教室の子どもたち

野田塾のみなさん、こんにちは。日本は桜の時期ですね。そして、入学、進学、卒業、入社など新しい門出の時期でもあると思います。ここカンボジアには日本のような四季がありません。
気候の変化と言えば、5月から10月の半年間が『雨季』で、11月から4月までが『乾季』です。雨季は、1日に1回くらい午後にスコールがやってきます。また、乾季は、ほとんど雨が降りません。11月から1月頃までは、涼しい乾季で比較的過ごし易いですが、2月、3月、4月は、酷暑の時期で、気温は40度を超えます。5月、6月は乾季の暑さが残り、雨季がやってきて湿度が90%にもなるので、1年で一番過ごし難い時期です。

60万平米以上が安全な土地に

IMCCDの活動は、地雷処理をしながら、村の復興のお手伝いをしています。地雷原を5名の地雷処理チームが、金属探知機を使って地雷や不発弾の探知しています。興味のある方は、IMCCDのホームページhttp://www.imccd.org/ の「地雷処理状況」を開いて見て下さい。2011年7月にIMCCDが活動を開始して、この2月までに、対人地雷93個、対戦車地雷57個、不発弾189個を回収し、安全にした土地の面積は604,840㎡になります。また、村の復興のお手伝いをし、学校7校、井戸130基、道路4Kmを作りました。村人の働く場所も必要なので、日本の会社を4社村にも来て頂きました。

不発弾の回収

日本語とパソコンを学んで留学準備

中級クラスの授業

私たちは、子供たちに日本語とパソコンを教えています。日本語ができるようになった生徒を日本に2名留学させました。2人は日本で高校を卒業して、現在は愛媛の大学に通っています。この春から松山市内の私立高校に入学した子もいます。プノンペン大学の日本語学科に通っている男の子もいます。プノンペンの日本語学校を卒業して、村に帰って日本の会社に勤めながら、IMCCDの日本語教室の先生をしている女性もいます。そして、昨年11月からプノンペンの日本語学校で勉強している女性2名もいます。
現在、IMCCDの日本語教室では、初級クラスの子供たち35名、中級クラスの子供たち22名と、パソコンクラスの20名が毎日勉強しています。初級クラスは、中級クラスの生徒が交代で先生をしています。中級クラスの生徒は、7月には日本語検定試験を受ける準備で、毎日熱のこもった授業をおこなっています。

5年間で夢が現実のものとなっている

私は、「ゴミをゼロ」にすることと、「履物を整頓」することだけ厳しくしています。5年間に日本への留学やプノンペンへの国内留学など、子供たちにとっての夢が現実のものとなっているので、楽しみながらも日本語の勉強に熱が入っているのだと思います。YOUTUBEで覚えたのか、日本語の歌も歌っています。諦めなければ、夢は実現するもの。村の子供たちはこれからも楽しんで日本語を勉強していくものと思います。
これまでも毎年、野田塾の皆さんのご支援があり、活動が出来ていることに心から感謝しています。有難うございます。 私の活動はHP http://www.imccd.org/ にも出ています。また、直接話したい方は、このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 にメール下さい。ではまた。

日本に留学した生徒たち

高山良二さんのプロフィール

1947年生まれ、愛媛県出身。
NPO法人/国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)理事長兼現地代表の地雷処理専門家。自衛官として36年間勤務し、その間、施設処理部隊(地雷等に携わる部隊)で訓練する。自衛官として「カンボジアPKO」に参加。定年退官後に「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」に参加。2010年にJMASを退官し、その後IMCCDを設立。現在、カンボジア政府機関のCMACと地雷処理の共同事業をおこなっている。

IMCCDの高山良二さん
IMCCDのロゴ

IMCCDとは、 カンボジア政府機関のCMAC(カンボジア地雷対策センター)と共同して、住民による地雷処理活動および自立可能な地域の復興を支援し、相互の友好交流を促進することで平和構築の理念を内外に広げることを目的とした団体です。 活動を支援する野田塾には、カンボジアのタサエンコミューンで活躍する、地雷処理専門家の高山良二さんから、近況報告をいただいております。