「SDGsカリキュラム 野田塾選抜大会」を開催
8月20日、「SDGsカリキュラム野田塾選抜大会2023」を開催し、野田塾各校舎から選ばれた代表者約60名がオンライン上で集まり、大会のために特別に用意された問題に挑戦しました。昨年に引き続き2度目となる今回は、大会の様子をライブ配信し、多くの塾生・保護者の方にもご覧いただきました
思考力・表現力・判断力が求められる時代
AIの普及により人々の生活が急速に変化し、先行きが不透明な現代。先の読めない現代社会では、未来を生きる力となる思考力や表現力などの非認知スキルを身につけた人材が社会でますます求められるようになっていきます。社会に出ると、正解のある問題の方が少なく、自ら考え、即興で答える能力が必要となります。そのため、今さまざまな高校入試、大学入試で資料を読んで判断し、自らの考えを短時間でまとめて表現するような問題が出題されるようになってきています。そこで野田塾では昨年度より生徒のみなさんの非認知スキルを磨く「SDGsカリキュラム」を開講。「正解のない問題」に対し、短時間で自分の意見をまとめ、仲間とのディスカッション、プレゼンテーションを行う中で、非認知スキルを養い、自身の考えを深めています。
代表者による大会を開催

今の自分の力を試す場として、この夏「SDGsカリキュラム野田塾選抜大会2023」を開催。普段は気心の知れた校舎の仲間たちと問題に挑みますが、大会では初対面のメンバーの中でグループディスカッションやプレゼンテーションを実施します。緊張感に包まれていましたが、さすがは校舎代表のメンバー、積極的に意見を交わす姿や堂々と自分の解答を発表する姿が見られました。
ウォーミングアップの一問を経て、いよいよ優勝者を決める問題へ。特別な大会にふさわしい、こんな問題が出題されました。
【問題(一部略)】「ジゼル」は結婚を目前に命を失う娘が登場することから、主人公が死装束で踊る唯一のバレエ作品と言われています。あなたは国際的なバレエ演出家です。この死装束で踊るシーンに、人間以外の調教されていない生き物を登場させるというタブーともいえる演出によって、「これこそ二十一世紀的な解釈。調教されていない生き物のありのままの動きが、このシーンに与える意味は大きい」と、世界中の評論家をうならせ、ブノワ賞を受賞しました。あなたが舞台に登場させた生き物を挙げ、演出方法を百字以内で説明しなさい。
決勝戦で解答を発表した4名の中から、出場者全員の投票で、知立校・中学2年生の野場勇希さんが優勝を勝ち取りました。
教育理念「未来に羽ばたく優れた人格の育成」をめざす

野田塾では「未来に羽ばたく優れた人格の育成」を教育理念とし、先行き不透明な社会に巣立っていく子どもたちが、多様なスキルを身につけて興味のある分野に進み、活躍の場を広げることを願っています。また、非認知スキルのトレーニングを重ねることに比例して、学力も向上するということが、研究から分かっています。「SDGsカリキュラム」を通して、今必要な学力と、未来をより良く生きるために必要な力のどちらも伸ばし、塾生のみなさんが幸せな人生を自ら切り拓いていけるよう、これからも応援していきます。
優勝した中学2年生 野場さんの解答
(登場させた生き物)白馬
主人公が皮肉なほどに苦しんでいるときに、幸せの象徴とも言える白い馬を登場させ、走り去っていく馬を見て、娘の生まれ変わりだと感じさせるとともに、走り去る姿から他界を見過ごしてしまうという悲惨な演出である。