
日本中の教師が授業力を競う全国模擬授業大会
「全国模擬授業大会」は、栃木県の開倫塾様が創案され、「チョーク一本で教育改革を」をテーマに、教育現場に立つ教師のみなさんの指導技術向上をめざした大会で、毎年5月に足利市、10月に名古屋市で大会が開催されています。
10月26日(日)に名古屋市東区の名古屋中学校・高等学校を会場に、13回目の「全国模擬授業大会 in Nagoya」が開かれました。14都府県から45団体約200名が参加。多くの学習塾・中学・高校の教師が工夫を凝らした授業で予選にエントリー。部門(教科)別予選・部門別決勝・最優秀賞(グランドチャンピオン)決定戦で、日ごろの授業力・技能・工夫を競い合いました。
審査の結果、理科部門でエントリーし、「血液」についての授業を行ったeisu津駅前校の稲垣伸樹先生がグランドチャンピオンに選ばれました。稲垣先生は、導入・授業展開が素晴らしく、興味を引く授業が大きく評価されました。
増本が数学科部門チャンピオン、さらに準グランドチャンピオンを獲得!

準グランドチャンピオン|増本慈哉|「補助線の攻略」
数学代表の増本慈哉は、「補助線の攻略」をテーマに掲げた授業を行いました。
線分比・面積比の問題は、出題の意図を考え、合同な図形・相似な図形を作り出す補助線を描くことで解けることを説明し、応用問題も取り入れた演習を行いました。
審査員からは「定理や解法を着実に盛り込んだ授業で、生徒の集中が途切れない」「発声やテンポ、表情もよいので、授業に引き込まれる」「黒板の図形に引かれた補助線の役割の説明が分かりやすく、応用問題や入試過去問へ誘導する展開が素晴らしかった」「納得感があり、腑に落ちる授業だった」などの声が寄せられました。見事に準グランプリの座を獲得しました。
伊藤が英語科部門・牧野が社会科部門のチャンピオンに!

英語科部門チャンピオン|伊藤豊和|「形式主語」
英語代表の伊藤豊和は、「形式主語」に関する授業を行いました。
「It構文」が使われる理由を、日本語と英語の言語構造の違いから解説。さらに高校で習う表現まで紹介し、英語への興味を引く授業を行いました。
審査員からは、「導入が丁寧で、安心して授業が聞ける」「重要部分がすぐに確認でき、知識として残りやすい」「言語構造の説明が非常にわかりやすい」などの評価を得て、英語科部門チャンピオンの座を獲得しました。

社会科部門チャンピオン|牧野裕二|「アメリカの農業」
社会代表の牧野裕二は、「アメリカの農業」の特色について授業をしました。
アメリカ合衆国は小麦などの穀物輸出量がトップクラスで、世界の食糧庫と呼ばれていること。その特色として「企業的農業」「適地適作」「農業マップ」などを、テンポよく解説しました。
「説明に無駄がなくとても分かりやすい」「授業のストーリーがよく練られていて、理解しやすい」「セグメントがはっきりしていて要点が分かりやすい」などと評価され、社会科部門チャンピオンに輝きました。
団体戦部門で野田塾が優勝!
野田塾からは上記の受賞者以外にも、、数学科の秦真平が「計算の工夫と規則性の問題」、国語科から浜田祥充が「論説文の読解」、神谷輝が「漢詩「絶句」」でエントリー。理科からも小川祐が「光の色」、溝口隼大が「水溶液の濃度」で模擬授業大会に挑戦。さらにルーキー部門では郡司雄太が「遣唐使」、増田楓が「短歌」で出場しました。
それぞれ高い評価を得て、出場団体で競い合う「団体戦部門」でも野田塾が優勝し、幅広い教務力を示しました。