IMCCD 高山さんからの手紙 #1

野田塾では、「未来にはばたく人材の育成をめざして」とい指導理念の下、塾生の皆さんに広い視野を持っていただくために、JMAS(NPO法人 日本地雷処理を支援する会)の活動を支援しています。

 この中で、塾生の皆さんからの寄付により、子どもたちに安全な水を提供するための井戸を2006年11月、カンボジアに、2008年7月にはバングラデシュに寄贈しました。また、2008年10月には、カンボジアの中学校へ図書の寄贈も行っています。

 JMASの地雷処理専門家の高山さんからは、活動の近況報告をいただいております。その報告をWEB上でみな様にもお伝えします。

JMAS高山さんのカンボジア報告 ごみゼロ運動 2009年6月6日

70個のゴミ箱がコンテストに参加

日本語教室の生徒が作ったゴミ箱

 今日6月5日は、「国際環境デー」ということで、いろいろな場所で、記念セレモニーが開かれたと思います。

 ここカンボジアのタサエン地区でも、約700人が村の中心地に集まって、盛大に記念セレモニーが行われました。これは、かねてから村人が計画しておりました「タサエンのゴミをゼロにしょう」というスローガンで、今日から1年以内にタサエンのゴミをゼロにしょうと決意して、活動を開始した日です。準備期間中に作成したゴミ箱のコンテストもあってその競争心で会場は熱気に包まれました。

 約70個のゴミ箱がこのコンテストに参加して、出来栄えぶりを競い、優秀作品10個が厳正な審査によって、決定し表彰されました。先ずは、各家庭1個のゴミ箱を作成して、家の周辺からゴミをなくして、逐次に村全体をクリーンにしていこうという作戦のようです。

ゴミゼロの奇跡

 驚いたことに、このセレモニー終了後の会場には、殆どゴミが落ちていなかったのです。私は長い間カンボジアにおりますが、このような光景を見たのは、初めてです。それぞれがゴミ袋を持参し、ゴミを入れて持ち帰ったのです。私は、本当に奇跡が起きたかと思いました。このようなセレモニーが開催できたのも、野田塾様から頂いた活動経費があったからです。こころから、感謝しお礼を申し上げます。

 このゴミゼロ運動をやろうと思ったきっかけは、地雷を除去して安全な村になりつつありますが、本当の意味での復興は、村人が自らやろうとする心を養い向上させていくことだと思いました。

いい環境・いい健康

ゴミゼロをめざし諦めない!

ゴミゼロの誓い

 これまで、日本のみなさんからプレゼントされた、学校や井戸、道路、そして、自転車や楽器、文房具といった目に見えるものの支援が有効に活用されるためには、それを大切に使ったり、活かして使う精神が一番大切だろうと思ったのです。まだまだそのような精神は残念ながら村人には定着していません。

 そこで、その精神を定着させる手段の一つとして、このタサエンコミューンに住んでいる約6000人の皆さんが、例外なく関係することはこのゴミ問題であろうと思いました。そして途方もなく難しい目標である「ゴミゼロ」を目指しているのです。今はまだまだ不可能かもしれないと思うこともありますが、「念ずれば花開く」の言葉にもあるように、夢を諦めなかったら、必ず目標は達成できるものだと私は今迄の経験からそう信じています。

JMAS高山さんのカンボジア報告 地雷除去活動 2009年5月8日

 カンボジアは、雨季に入りましたが今年はなかなかまとまったスコールがまだ少ないです。畑にはトウモロコシやダムロン芋が植え付けられ今の時期に雨が降らないと、村民は死活問題です。

 また、年中で一番暑い時期でもあります。日中は外気温で44度にもなります。また湿度は高いので身体に感じる不快感はピークに達します。

 デマイナー(地雷探知員)達は、それでも黙々と作業をしています。30分やって10分休むペースでやっています。

地雷原の近くで暮らす子どもたち

中学校への図書の寄贈 2008年10月20日

 塾生の皆さんからの寄付金の一部は「野田塾基金」として、カンボジアのタサエンコミューンで教育にも使われています。

 2008年10月20日には、タサエンコミューン関係者、デ・クローム村長、学校関係者、生徒が出席する中で、地元の中学校への図書の贈呈式が行われました。

 贈られた図書は、早速生徒が手に取り熱心に読んでいました。

図書贈呈式

贈られた図書を手に、楽しそうな中学生

 デ・クローム村長からは、「学校ができてから、道路や図書のことがコミューンの会議で問題になっていましたが、日本の野田塾様やJMASのみなさんのお世話でこんなにたくさんの図書が贈られ、夢のようです。」との感謝の言葉もいただきました。

井戸の寄贈 2006年11月1日

「野田塾寄贈」と書かれたプレートと、井戸の完成を喜ぶ子どもたち

 子どもたちに安全な水を提供するために、現地で井戸を掘る活動を始めたJMASから野田塾へ支援の要請があり、職員、生徒や保護者のみなさんを巻き込んだ募金活動が始まりました。

 2006年11月1日には、野田塾の寄贈した、最初の井戸カンボジアのオ・チャムロン村にが完成し、感謝状とともに現地で喜ぶ子どもたちの写真が送られてきました。

 この後、2008年7月には、バングラデシュに野田塾寄贈の井戸第2号基が完成ました。

JMASについて

20世紀後半、世界の各地で発生した地域紛争の跡地には、膨大な数の地雷等が残されたままです。
その中で、日々の生活を送る多くの人々が今もいます。親を失い、手足を飛ばされた子供達が厳しい環境の中で生きている現実があります。

JMASは人々の生活圏に残された対人地雷や不発弾を処理するために設立された、NPOです。 活動を支援する野田塾には、カンボジアのタサエンコミューンで活躍する、地雷処理専門家の高山良二さんから、近況報告をいただいております。

JMASの高山良二さん