高山さんからの手紙
#045

IMCCD 高山さんからの手紙 #045

奇跡を信じて、新たなチャレンジへと果敢に挑む

地場産業の発展を目指し、念願だった国際見本市にチャレンジ

 野田塾のみなさん、こんにちは。いかがお過ごしですか。春は、1年の中でもウキウキとする季節ですね。入学式や卒業式があり、何か変化を感じさせる時期でもあります。私は、相変わらずカンボジアで地雷撤去や復興支援活動に携わっています。
 そして今回、以前からの念願だったことにチャレンジしました。1月16日から26日までの10日間、フランスのパリやリヨンで開催された「国際見本市」に参加して来ました。目的はカンボジアで長年かけて造ったお酒を世界のみなさんに試飲していただき、その感想を聞くためです。あわよくば「このお酒、大変美味しいですね」と世界の人達をびっくりさせたいと思いました。 この国際見本市は、2年に1度開催される世界最大ともいえる見本市イベントで、世界中から約4700社がブースを出していました。
 私たちは、カンボジアの北西部タイ国境に接する地雷が最も多い地域で活動しながら、地雷が除去され安全になった田畑で獲れる農作物を加工し、製品にしてカンボジアの地場産業の発展を促し、カンボジアが自立復興することをめざして「クマエ蒸留」という会社を立ち上げて活動しています。日本やカンボジア国内でも少しずつ製品にして販売していますが、まだまだ順調に売れているとは言えないので、この見本市で認めていただけたならば世界中で売れるようになると考えたのです。

 

多くの方の協力を得て、再び更なるチャレンジへ

 一部のお酒好きの方やお酒の専門家の方からは、「大変美味しい」という評価を貰っていましたが、それだけでは世界の高級酒の仲間入りできません。大変無謀な挑戦でしたし、お金もたくさんかかりましたし、心配事も沢山あり、例えば、私と私の相棒のカンボジア人のソックミエン氏がフランスに無事に行くことができるかとか、試飲して頂くためのお酒が無事にフランスに持ち込めるかとか、お金がどれくらいいるかとか、ブースでお客様の対応に英語だけでやれるのか、またはフランス語で手伝ってくださる方が見つかるのだろうかなどなど冒険そのものでした。
 しかしやってみれば、奇跡的に沢山の方にご協力いただけました。カンボジア政府外務省の方、在フランスカンボジア大使館の方、フランス在住の日本人の方、そのご友人のフランスの方などなど、フランスに誰一人として知り合いがいなかったのですが、次から次にご協力くださる方から連絡がありました。そして、世界的に有名なお酒のソムリエやシェフの方が我々の展示ブースに足を運んでくださり、試飲して直接コメントをいただけたたことです。有名なソムリエのお一人は「このお酒にはびっくりしました。ぜひ、国際コンペティション審査会にチャレンジしてください」と推薦のお言葉をいただきました。そのお言葉に背中を押されて現在、チャレンジのための準備をしています。、5月に審査会、6月12日にその結果発表があります。そう簡単に入賞というところまではいけるかどうかわかりませんが、手応えはあります。もし、入賞という快挙にあずかれば、正にカンボジアでは初めてのことになります。そして、物づくりの産業に自信をもっていただけるものと思います。いい結果が次回のOle夏号でご報告できればこんなうれしいことはありません。もう一度奇跡は起きるような気がしています。