IMCCD高山さんからの手紙#49
カンボジア地雷処理の現場から
手作業での地雷処理活動
IMCCDの地雷処理チームは、手作業で地雷除去をしていますが、一番これが確実な方法だと思います。地雷除去の作業で一番重要なのは信頼性です。「概ね除去しましたのでこの地域を使って農作業をしてください」とはなりません。完璧な除去作業が求められます。

地雷探知の方法は、まず、金属探知機で金属を探知し、その金属反応が何であるかを調べて、地雷であればそれを除去します。金属反応が釘だったり、砲弾の破片であったりする場合もあります。金属反応のあった場所の土を丁寧に除けて、何があるかを確認する作業は、特に慎重にする必要があります。
地雷は、起爆部分に不用意に接触したり、圧力板に圧力がかかったりすると発火することがあります。乾季の時期は土が堅いので土を除ける作業には神経を使います。カチカチの土の場合では、水を入れて土を柔らかくしてから、少しずつ土を除けていきます。
地雷は、起爆部分に不用意に接触したり、圧力板に圧力がかかったりすると発火することがあります。乾季の時期は土が堅いので土を除ける作業には神経を使います。カチカチの土の場合では、水を入れて土を柔らかくしてから、少しずつ土を除けていきます。
地雷除去のための大型重機も開発されており、実用化されたものもありますが、全ての場所で使えるわけではありません。特に私たちが活動している地域は、タイとの長い国境に沿って、ジャングルや傾斜地、川が多く、地形条件上、大きな重機は扱いにくい場合が多々あります。
また、貧しい村人の小規模な畑には、大きな重機が入るのも困難です。重機を入れる前準備として、道を広げるために手作業での地雷除去も必要になります。重機では畑の隅々は除去できないので、最後には人の手が必要になります。また、農作物を傷めない為にも手作業が必要なのです。ほとんどが私有地なのでそこで農業をしている村人の生活も守りながらの地雷除去活動にしないといけません。こういった理由から、私たちは重い防護服と金属探知機で装備し、手作業での地雷除去を行っているのです。
地雷事故で一番多いのは、対戦車地雷による事故です。殆どがキャッサバ芋などの農作物の畑で、トラクターやトラックで踏んでしまい事故が起こっています。1月17日に起きた事故も地雷原と指定されていなかった地域で、運転手が亡くなりました。依然として沢山の地雷や不発弾が発見され今なお人々を苦しめています。
地雷原はカンボジア地雷対策センター(CMAC)が保有しているデータベースに基づき、年間の作業地域を割り振られた場所です。データベースは、GPSで区分けされているので、その記録を現地に移して地雷原の範囲のみを探知します。CMACで指定された区域以外では、基本的には、探知作業できないのです。
また、貧しい村人の小規模な畑には、大きな重機が入るのも困難です。重機を入れる前準備として、道を広げるために手作業での地雷除去も必要になります。重機では畑の隅々は除去できないので、最後には人の手が必要になります。また、農作物を傷めない為にも手作業が必要なのです。ほとんどが私有地なのでそこで農業をしている村人の生活も守りながらの地雷除去活動にしないといけません。こういった理由から、私たちは重い防護服と金属探知機で装備し、手作業での地雷除去を行っているのです。
地雷事故で一番多いのは、対戦車地雷による事故です。殆どがキャッサバ芋などの農作物の畑で、トラクターやトラックで踏んでしまい事故が起こっています。1月17日に起きた事故も地雷原と指定されていなかった地域で、運転手が亡くなりました。依然として沢山の地雷や不発弾が発見され今なお人々を苦しめています。
地雷原はカンボジア地雷対策センター(CMAC)が保有しているデータベースに基づき、年間の作業地域を割り振られた場所です。データベースは、GPSで区分けされているので、その記録を現地に移して地雷原の範囲のみを探知します。CMACで指定された区域以外では、基本的には、探知作業できないのです。

手作業での地雷処理活動
現在当会はカンボジアにおける地雷、不発弾の探知・除去活動を行っていますが、将来的には今現在戦争が起こっている国での、地雷や不発弾の処理を想定しています。ウクライナの現状も地雷や不発弾が大量に国土を汚染していると思います。停戦の合意ができ現地の調査ができる環境になれば、行くことになると思います。